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新着情報

あいち産業科学技術総合センターが研究成果・技術支援事例「明日を拓く技術開発」を発行

愛知県では、県内企業が抱える技術課題を解決するため、あいち産業科学技術総合センターにおいて、技術開発や技術支援を行っています。

この中で得られた最新の研究成果と技術支援事例を広く周知し、課題解決等への活用を促進するため、同センターが冊子「明日を拓く技術開発」を作成しました。

この冊子では、企業間(BtoB※1)向け製品開発、計測・分析技術、生活関連(BtoC※2)向け製品開発の3分野において、同センターの研究成果や企業の皆様が抱える技術課題の解決につながった60件の技術支援事例を写真入りで具体的に紹介されています。

皆様の製品・技術開発に、冊子及び同センターを是非、ご活用ください。

内容等

掲載内容の例

(1)企業間(BtoB)向け製品開発の例

No.13 セルロースナノファイバーを利用した新規砥石(といし)

(あいち産業科学技術総合センター 産業技術センター(刈谷市))

 

セルロースナノファイバー(以下、CNF)は、植物由来の高機能性素材です。県内の砥石製造販売企業と共に、CNFを添加した砥石の共同開発を行い、特許を共同出願しました。 (特開2018-024076)

 

○特徴・方法

開発品は、自社市販品に比べて製品寿命が約1.9倍に向上し、被研削材料表面の仕上げ面粗さも向上しました。削り用から仕上げ用まで一つの砥石で対応できるため、従来に比べ砥石交換の省力化が期待できます。

 

○成果・波及

ポートメッセなごや、幕張メッセなどで開催された展示会に出展しました。様々なサイズ、種類の砥石試作や安全性確保を行い、ユーザーへの対応を図っています。

 

(2)計測・分析技術の例

No.38 X線による結晶化度の測定

(あいち産業科学技術総合センター 共同研究支援部(豊田市))

 

同じ作り方をしたフィルムなのに、一方は全体が白濁して見えるため、原因を知りたいという相談がありました。

 

○特徴・方法

高分子材料は部分的に結晶化しており、結晶化の度合いにより、強度、透明度などの物性が変化することが知られています。多軸X線回折装置による結晶化度の測定は、結晶化した部分が鋭い回折を起こすのに対し、結晶化していない非晶質部分は幅の広い散乱になることを利用し、X線回折のピーク面積比から結晶化度を算出する方法で、非破壊で測定できることが特徴です。

 

○成果・波及

結晶化度の違いが疑われたため、多軸X線回折装置を用いて結晶化度の算出を行ったところ、白濁品の結晶化度が高くなっていることが判明しました。

 

(3)生活関連(BtoC)向け製品開発の例

No.52 新しいスタイルでお茶を楽しむ瀬戸焼と県産茶のコラボ商品

瀬戸窯業試験場 

 

県産茶との相互連携による販路拡大を目指し、瀬戸の陶磁器 組合、県内の茶生産者、日本茶普及団体等との連携により、 お茶を楽しむ新しい方法とそのための陶磁器製品を考案して 瀬戸焼と県産茶のセット商品を企画・開発しました。

 

○特徴・方法

県産茶の特徴を活かして、現代のニーズに合う新しいお茶 の楽しみ方を提案する製品群です。レシピ・説明書をセッ トにして「オール愛知で味わう」、「誰でもすぐにおいしく お茶を楽しめる」製品としました。

 

○成果・波及

産地企業が商品化し組合直販ショップ等で販売中(※お茶は別注)。県産茶の普及催事等でも広く活用されていま す。

①碾(てん)茶ご飯のための蓋付碗

②ほうじ茶・ほうじチャイを楽しむ焙烙パン

③お茶入門セット

 

お問合わせ先

あいち産業科学技術総合センター産業技術センター

総合技術支援・人材育成室

TEL 0566-24-1841

http://www.aichi-inst.jp/

詳細(外部URL)http://www.aichi-inst.jp/research/case/

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