コンタミや不純物を嫌う製品が増えつつある中、天然素材を使用しての耐火物では品質管理が難しくなってきております。当社ではファインな原料を用い、極力不純物が混在しないよう、また、粒配などを行い、しっかりと焼き固めてあるためボロ付きがない純な焼成治具を開発いたしました。必要に応じて反応防止用にジルコニアコートも可能です。
薄肉高強度品、耐スポーリング性対策品など常にニーズに合わせた開発を行っています。

＜耐熱間クリープ用＞
セッターの薄肉化が可能になることにより、焼成量の増量が図れます。炉内高さにもよりますが、概ね１．２～１．５倍の増産効果が報告されています。また、セッターの軽量化により炉内総重量が減少するため、燃料費のコストダウンにもつながります。

＜耐スポーリング用＞
急熱急冷が可能なため、焼成スピードを上げる事が実現できました。それによる増産効果が図れます。プロファイルにもよりますが、１．５～２．０倍のスピードアップを実現するために開発致しました。

主に悪臭を取るために開発されたセラミックスです。多くの臭いを吸着するため表面積を増やす工夫としてハニカム（はちの巣）形状になっています。
臭いはミスト（臭いの素が水分を含み小さな水滴となっている状態）と呼ばれる形になっており、その臭いとミストをいかに多く吸着するかで、消臭効果に差がでます。
最近では、有機溶剤などの影響でアレルギーを起こす方々が増加しております。その有機溶剤を吸着することが、環境セラミックスの大きな特徴です。一般の方々になじみが深いものとして、シックハウス症候群に代表されるホルムアレデヒドと呼ばれる有機溶剤です。
このように人々に快適な生活を送っていただくため開発されたセラミックスを環境セラミックスと呼んでいます。