喜多窯の由来について
尾張の国にそそりたつ猿投山麓に、平安の昔より千年の伝統を守りつづける陶家の聚楽があります。このあたりを古くは赤津村といい、日本六古窯の一つで、瀬戸・赤津焼の名で知られています。
陶土・絵具・うわ薬など豊かな資源に恵まれた工人達は、幾世紀にわたり陶法を温存し、赤津焼の声価を高めて参りました。
陶祖藤四郎、中興祖藤九郎、それらの衣鉢をついだ家祖彦九郎は明暦二年現所に喜多窯を打ち立て、以来連綿として精進をつづけています。
織部釉、黄瀬戸釉、志野釉、御深井釉、古瀬戸釉、灰釉、鉄釉など、独自の味わいをもつ焼物ですが、その持味を生かし、さらに新しい息吹を与えようと創意に燃えているのが喜多窯です。
伝統工芸品 赤津焼とは
日本六古窯の一つとして知られ、1000年以上の焼き物の歴史を持つ瀬戸、その東部の山間にある赤津地区は江戸時代、尾張徳川家の御用窯が置かれた地として知られ、茶陶を中心に地元の素材と伝統に技術を生かして焼き物作りが受け継がれて来ました。
中でも名古屋城のお庭焼きとして生まれた御深井(おふけ)をはじめとする、赤津焼伝統の七釉で彩られた作品は昭和52年に赤津焼の呼称で「伝統的工芸品」として指定をうけ、現在も多くの窯元がその技術を絶やすことなく時代に合った新しい焼き物作りに励んでいます。
窯元での陶芸体験
窯元の作業場での作陶体験は、プロの職人の指導で本格的な作品に仕上がります。先日はTV収録で「ぐっさん」こと山口智充さんも体験して絶賛!!
開講日時:午前10:00~午後 4:00
(水曜定休/年末年始・夏期休業中を除く)
講師: 加藤裕重/喜多窯 霞仙 十二代当主
他、霞仙スタッフ
※5名以上の団体での受講は、事前にお申し込み下さい。
学びと交流がキーワード
JICA(独立行政法人国際協力機構)で海外での陶芸指導経験のある当主は、英語での対応も可能です。留学生だけでなく、海外の陶芸家の一カ月滞在型プログラムもあります。お気軽にお問い合わせください。
各地で活躍するOBたち
「土練り三年 ロクロ十年」といわれる焼き物修行。当窯元から独立して個人作家として活躍するOBは全国に広がっています。
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